大学いかないのも新卒カードつかわないのもまた普通の選択

大学にいかない・新卒入社しない人たち

この何日かでネットで話題だった記事がある。タイトルの通りで「大学行かないで起業します」というのと「フリーで社会人スタートします」という記事だ。 

プログラミングスキルがあれば学歴なんていらない。17歳女子高生が大学進学をやめて挑む初起業。 — Medium

【新卒フリーランス】早稲田を卒業したのでキャンピングカー生活始めます - やぎろぐ

 これらに対する反応も含めて読んでいて、最近ある高校生と話したことを思い出した。その子が言うには「いま作家を目指している→大学に行く意味を感じない→だから卒業したら働きながら作家を目指す」ということだった。僕は直感的に「もし行けるのであれば行ったほうがいいんじゃないかなぁ… 」と言ったことを思い出した。

単純な理由で、作家になるなら多くの人が経験する大学生になっておくほうがいいだろうと。仮にやりたいことが変わった時でも大学を卒業していたほうが、とりあえずリスクも低い道なんじゃないかと感じたからだ。話題になった記事への反応でも一部その時の自分と似たような反応がいくつかあって、「大学はでておかないと困ることある」「会社経験しておくのはお得だぞ」といったコメントや記事をいくつか読んだ。

それもまた〈普通〉の選択肢

でも少し考えてみれば「何がいいかなんて誰にもわかんないよなぁ」というあたりまえの結論に辿り着く。そんなことは前提で言ってるのだろうが「思っている以上に」というはなしだ。高校生なら大学に入る前に1回社会人経験を積んでおいたほうが、後で大学で学びたいと思った時にも判断に役立つだろうし、起業するなら若ければ若いほど周囲からの助けが得られると思う。

新卒フリーランスの人だって、新卒として育ててもらえる機会を失ったかもしれない。でも一方でリスクを回避したようにも僕にはみえる。優秀な人たちは違うのかもしれないが、僕は新卒入社した会社ではそれほどいい経験やトレーニングは積めなかったし、酷い仕事や上司にあたって疲れてしまった人もみてきた。作家を目指す子にしても大学に行かないという選択をしている割合も実際には数十%いるわけで、それだって普通の人の感覚を知ることになるのだ。高卒で働くことも、新卒で勤め人にならないことも実は一般的な選択肢のひとつなのだ。

生存者バイアスの罠

結局のところ人は(僕は?)自分の経験したことを過大評価してしまってるだけなのではないかと思う。大学生活や会社から得たものはたくさんあったかもしれないけど、失ったものや違った選択で得られたかもしれないものにあまり無自覚だ。

あえて問題をあげるとすれば、起業して立ち上げようとしているサービスがそんなにヒットしなさそうなこと、キャンピングカー生活というのがあまりにネタとして面白くなさそうだしフリーランスって何するんだ?ということだが、それだって優秀そうな彼等のことだからうまくピボットしてすぐいい感じになっていくと思う。あとはどちらも語り口があおり気味というか、特に後者の大学生はネットワークビジネス系の人のそれとあまりに被るのでそこに強い抵抗感を持ってしまうところか…。

まぁ、この結論には勇気のいることでそれだけは確かだと思う。

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